ふりーだむ

ふりーだむ

雨と優しさ

子育てをしていると避けて通れないクエストがやってくる そのひとつが

そう、それは 旗振りだ。

ふとした時に回ってくる 旗振り

仕事がある日なんてなるとアタフタしてしまう旗振り

嫌だな やりたくないなと言うのが正直な気持ちで

やるしかないから 朝 旗振りの地点に向かう

 

雲行きは怪しいけれど まぁなんとかなるでしょ

と足を進める

途中で 馴染みの登校ボランティアのオジサンに会う

ちょいと会話して目的地に向かう

 

ポツ、、、 ポツ、、、、

ポツポツポツポツ

 

ありゃ 雨が降ってきた☔

たかをくくって傘を持ってこなかった私

旗振りの時間は20分

家も遠くない イケる!

 

と思ったけど ボツボツと雨の粒が大きくなる

子供達のランドセルには大きな粒の跡

 

まぁ仕方ない 傘を持ってこなかったのは自分だ

そう思った時に 馴染みのオジサンから声をかけられた

二本の傘を渡された旗振り当番の私たち

普段 これといって頻繁に繋がりあるわけじゃないのに

雨が強くなったからと 傘2つかしてくれるオジサン

旦那さんにするなら あんな人がいいと思う

話好きで 少しやかましいけれど

野菜を少しあげると たんまりジュースもってくるオジサン

いつも 見守って 困りそうならサッと手を差し伸べる

あのおじさんの 奥さんは見る目があるなと思った

 

それにもう 親がいない私は ちょっとお母さんを

思い出して 何だか嬉しかった

この世の中で 自分を気にかけてくれるのは

親が1番だと 亡くしてから分かったもんだから

オジサンが気にかけてくれてなんだかくすぐったかった

 

たまたまだったかもしれない

まぐれで偶然かもしれない

それでも 冷たい雨が 暖かく感じた

 

 

 

#雨 #優しさ #傘